【ESG】という単語をご存じでしょうか?
決して最近でた単語ではありませんが、
日常の生活や投資をする際に意識している人は少ないと思います。
そんな【ESG】関連のETFが3/31に新たに東証に上場しました。
果たしてこれらのETFは買いなのでしょうか?
それを判断するためには【ESG】について知る必要がありますよね。
【ESG】って?
そもそも【ESG】とは何なのか。
ESGとは
「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」
の頭文字を組み合わせた単語です。それぞれの取り組みとしては、
〇Environment(環境)
・再生可能エネルギーの使用
・二酸化炭素の排出削減
〇Social(社会)
・ダイバーシティやワークライフバランス
・個人情報の保護/管理
〇Governance(ガバナンス:企業統治)
・積極的な情報開示
・取締役会の多様性
などが上げられます。
【ESG】という単語が何を意味するものであるかはわかったと思います。
簡単に言えば、この【ESG】を意識した取り組みを積極的に行っている企業は、
「環境」「人材」「投資家(社会)」への貢献度が高い企業ということです。
もちろんすべてにおいて、高い水準の取り組みを実施できている企業は少ないと思いますが、
この【ESG】を意識して企業を見ていくとその企業の現状と未来が見えてきます。
Environment(環境):今後に期待出来るかどうか
環境問題へ意識高く、有効な取り組みを行っている企業には未来の発展や活躍が期待できます。
なぜなら、地球温暖化に始まる環境問題。
毎年のように起こる異常気象・災害。
レジ袋の有料化も環境への配慮から始まりました。
数年前まではニュースで見ても身近に感じる機会は少なかった【環境問題】も
今となっては意識しない人はいないというほどに身近で、
個々人で取り組むべき人類の問題です。
そんな地球規模の問題に取り組み、成果を出すことが出来れば
企業としても発展は間違いありません。
Social(社会):ホワイト企業か?成長性をみる
「社会」とは、地域活動への貢献や、労働環境の改善、ダイバーシティ(女性活動の推進)です。
この分野に注目して見えるのは、企業の成長性です。
従業員を如何に大切にしているかという面から企業の成長性は見えてくると思います。
とても頭のキレる経営陣が居たとしても、その事業や業務をこなすのは従業員であって
その従業員一人一人が
日々モチベーション高く業務している企業と
仕方なく降ってくる業務をこなす企業では
当然ながら、現場レベルでの発見や発展は起きませんし、
業務効率にも大きな差が出ます。
外ばかりではなく、内側にしっかり目を向け配慮が出来ている企業
つまりホワイト企業は成長性があります。
Governance(ガバナンス):現状の安定度と今後の拡張性が見える
ガバナンスの取り組みをみることで、
企業の現状における運営の安定性と今後の拡張性が見えます。
これにより投資する上での安心と将来への期待の両方を判断できます。
また透明性の高い情報開示を行う企業は
財務や事業が安定しているだけでなく
我々投資家に安心をくれるわけです。
結局ETFは?
ここまでの【ESG】の意味。その捉え方を踏まえ、3/31に上場したETFを見てみましょう。
グローバルX MSCI ガバナンス・クオリティ
このETFは【ESG】の「G」:ガバナンスに注目したETFです。
「MSCI Japan Governance Quality Index」という指数に連動することを目指して運用されます。
この指数はガバナンスにフォーカスしたもので、
過去10年以上という長期間TOPIXを上回る水準を維持しています。
その事実から、今後TOPIXが成長を続ける限りこのETFは伸びていくと考えられます。
ガバナンスにフォーカスするということは
企業の財務的な安定性や、経営能力の高さが判断基準となり投資企業が選ばれます。
堅実で安定しているためリスクは少ないETFといえるのではないでしょうか。
グローバルX クリーンテックESG
このETFは【ESG】の「E」:環境に注目したETFです。
「FactSet Japan CleanTech & Energy Index」という指数に連動することを目指して運用されます。
このETFは「クリーンテック事業+ESG」といったコンセプトになっています。
成長性の高いテクノロジー関連企業の中から
【ESG】の「E」に該当する取り組みをする企業を選び投資してくものです。
この指数もTOPIXを上回るまたは同等水準を長期間維持しています。
成長性の高いテクノロジー関連企業への投資であることから
環境問題が深刻化するだろう今後のこのETFは伸びていくと考えられます。
「クリーンテック」とは、クリーンとテクノロジーを合わせた造語です。
環境への悪影響を抑制、軽減するテクノロジーという意味です。
成長性があり、高い潜在能力を持ったジャンルと言えるでしょう
可能性を感じたら
【ESG】という単語の意味。
それを考慮した企業の見方。
【ESG】を基準にフォーカスしたETF。
これらに可能性を感じたなら新規上場した2つのETF
買って損はしないのではないでしょうか。
ただ未来のことは誰にもわからないので、投資は慎重に
最後はどっちに転んでも自己責任ですからね。
目先のことだけでなく未来につながる部門にも投資していきたいです。
では
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